近年暑くてアブラゼミよりもクマゼミが多い件について
もうすぐセミがわんさか鳴くころになると思うのでセミの話をしてみたいと思います。今回の話題は私の地元だけかもしれませんが、近年クマゼミがアブラゼミよりも多い件についてです。
少なくとも私の住んでいる京都市ではここ三年ほどアブラゼミが減ってクマゼミが増えています。私が小学生のころはクマゼミが少なくてアブラゼミが多かったです。公園や学校周りの木を中心にセミ採りをしていたのですが、当時はアブラゼミばっかでわざわざ探さなくても簡単に見つけることができたので、その頃はまだアブラゼミに比べ珍しかったクマゼミを中心に狙っていました。他にもクマゼミを狙っていた理由はありました。
まだ純粋だった小学生のころの私がクマゼミを狙っていた理由
まず、一つは先ほど述べたことの繰り返しになるのですが、クマゼミはアブラゼミに比べて珍しいセミだったからです。あくまでアブラゼミに比べての話でクマゼミ自体が珍しかったわけではありません。珍しさでいえばミンミンゼミやツクツクボウシの方が圧倒的に上なのですが、私の地元ではかなり珍しかったので採ることは非常に困難でした。その点、クマゼミは割と珍しいけど探したら採れるという感じだったので、長い間探すのが嫌いでせっかちだった当時の私にはぴったしのセミだったのかもしれません。
また、私はクマゼミの透明な羽が好きで、捕まえて虫かごに入れた後は羽をじっと眺めたりしていました。クマゼミの羽が好きだったのはその透明さが美しかったのと羽に血管のようなものが通っているのがはっきり見えて好奇心がくすぐられたからです。ここでいう血管みたいなものとは翅脈のことです。当時の私は翅脈という名前を知りませんでした。ちなみに翅脈は血液が通っているわけではなさそうです。セミの翅脈の中は私が見る限り空洞で体液が流れていませんでした。おそらく、凧でいう骨組みのように翅をしっかりと安定させる役割があるのでしょう。
さらに、クマゼミの鳴き声の大きさにも魅了されていました。クマゼミは他のセミと比べて鳴き声が大きい方だというのは皆さんおそらくご存知でしょうが、この鳴き声は人によって好き嫌いがわかれるようです。例えば私の母はクマゼミの鳴き声が嫌いだそうです。なぜなら、鳴き声が大きすぎてうるさいからとのこと...
反対に私や私の弟はその鳴き声の大きさが好きです。なぜなら、元気いっぱいのたくましいセミのように思えるからです。
人によってうるさいととらえるか元気いっぱいととらえるかは異なるようです。他にも意見はあるかもしれませんが...
なぜクマゼミがアブラゼミよりも多くなったのか
結論から言うと、クマゼミがアブラゼミよりも多くなった理由ははっきりとはわかりませんが、私なりに理由を考察してみました。私がアブラゼミをクマゼミよりも多く見ていたのは小学生のころであって、クマゼミをアブラゼミよりも多く見るようになったのは最近であることを考えると地球温暖化が原因なのではないかなと思います。時間が経つにつれ、地球温暖化が進行し気温が上がったため、クマゼミが増えたのではないかという仮説です。地球温暖化が原因であると考えるにはクマゼミとアブラゼミの生息領域が気温と関係していることを示さなければならないので気温と関係していると考える理由を述べます。それは都会と田舎で、クマゼミとアブラゼミの割合が異なっているということです。ここでいう田舎は都会ではないという意味でミンミンゼミやヒグラシ、ツクツクボウシばかりが鳴いている本当の自然豊かな田舎とは異なります。
私の小学校は田舎にあったのですが、高校は京都市の中心街にありました。当然、田舎にある小学校よりも都会にある高校のほうが校庭の気温は高いはずです。だから、クマゼミが高校で多いと感じられたのは気温に応じてアブラゼミ、クマゼミが生息するのに適する場所が異なるからだと私は考えました。これだけではかなり根拠が弱いので、私が小学生のころ叔父に聞いた話をします。私の叔父は当時、大阪に勤めていて夏休みのお盆に私と会うのですが、その時よく一緒にセミ採りへ行っていました。
私は当時、クマゼミを中心に狙っていたのですが、叔父は私の行動を見て、「クマゼミなんて大阪やったらいっぱいおるで。アブラゼミの方が少ないで」と言いました。
このことからも私はやはりクマゼミとアブラゼミは気温に応じて住処が異なるのではないかと思います。大阪の方が、当時私が住んでいた京都の田舎よりも都会で気温が高いと思われるので、、、
ただし、注意しておきたいのは京都よりも大阪の方が暑いと断言しているわけではありません。京都の都会と大阪の都会とを比べると京都の方が暑くなることもあります。
これからアブラゼミとクマゼミはどうなるか考えてみた
アブラゼミ ⇒ あまり暑いのは好まない
クマゼミ ⇒ 暑いのOK!
であると私は考えました。もし、このことが正しければ、私の経験とはつじつまが合います。
さらに、そうであるとすれば、地球温暖化がさらに進むにつれ、アブラゼミが生息するのに適したところは次第に田舎へと押しやられていくでしょう。そして、クマゼミの生息領域は拡大していくと思われます。
最後に
昔に比べてアブラゼミを見かける機会は減ったというだけで、今でもアブラゼミはよく見ます。しかし、もし、私の仮説が正しければ、これから先どんどんアブラゼミが減ってしまうかもしれないので悲しい気持ちです。幼い頃から夏になれば当たり前のように見ることができた昆虫ですから。
注意事項:このブログで書いてあることはあくまで個人の意見です。絶対に正しいというわけではありません。