三年前にマレーシアに行った時のお話-生き物の宝庫でした

今回は3年前に私がマレーシアに行ったときの話をしようと思います。まず、私がなぜマレーシアに行ったのかというとマレーシアは熱帯雨林があり、生き物の宝庫だからです。私は幼い頃から熱帯雨林に行って日本では見ることができないような生き物を見ることが夢でした。熱帯雨林では日本では考えられないような大きさの生き物や変わった生き物に出会えるイメージを抱いていました。

 

マレーシアに到着

マレーシアの税関ってめちゃくちゃ甘いんだなぁと思いました。日本人は世界的には信頼できるとみなされているからかもしれませんが、私の友達が金属探知機に引っかかって、もう一回検査して再び引っかかったにもかかわらずめんどくさいからなのか調べるのをせずにそのまま通していました。また、入国審査の時に入国審査官はイヤホンせずに爆音で音駄々洩れで音楽聞いていました。しかもパスポート見ただけで質問されること一切なし!

 

ボルネオ島

ボルネオ島に行くために空港に着いたのですが、スコールのせいで飛行機が4時間遅れになりました。スコールとは熱帯地方で夕方頃に起こる豪雨のことです。スコールのせいで空港に着くのは遅れたのですが、熱帯特有のものを見れた気がしたので良かったです。

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朝頃に撮ったホテルの写真(雑ですみません)

ホテルに着いたのが日本時刻で午前2時でした。ちなみにマレーシアと日本の時差は1時間(日本の方が1時間進んでいる)しかないので私はほぼ日本の時間と同じ感じで過ごしていました。ホテルに着いたのが午前2時で、荷物の整理をしたりシャワーに入ったりして実際に寝たのが午前4時でした。

今日は疲れを癒そうと浴槽にお湯を入れてお風呂にしようとしました。しかし、これがやばかった…一つ目は単に私が悪かったのですが、お湯を止めるのを忘れていたこと。浴槽からお湯が溢れてしまいました。また、私は友人と同じ部屋で泊まっていたのですが、偶然友人がトイレに入ってスマホをいじっていたので足元にお湯が来て溢れていることに気付けたのはまだ幸いでした。部屋にまで溢れたら損害賠償請求されるかもしれませんからね。そして、私達は持っていたタオルでずぶ濡れになった床を拭きました。

二つ目は風呂に入ろうとしたのですが、お湯がまさかの緑色!!透明な緑色ではありません。濁っているタイプの緑色です。もちろん、入浴剤なんかは入れていませんよ。お湯そのものの色です。そこで、私は気持ち悪かったので風呂に入りませんでしたが、友人は入りました。体を余計汚くしている気がしましたが…まあ、ええか...

 

バタフライパーク

次の日はバタフライパークに行きました。移動する際にリードをつなげていない大型犬をバスの窓越しから多く見かけました。バスのガイドさんがおっしゃるにはマレーシアでは治安が良くないため、犬をペットとしてではなく強盗から守るための番犬として飼っている人が多いとのこと。また、ゴミをあさっている大きな野良犬も見かけました。マレーシアでは狂犬病があるので要注意です!!噛まれて狂犬病が発症すれば死亡する確率は99.9%ですからね。

バタフライパーク(蝶園)は私がマレーシアで最も行きたかったところでした。私はアカエリトリバネアゲハが大好きでマレーシアに行くのであればアカエリトリバネアゲハを絶対に見たいと思っていました。バタフライパークではアカエリトリバネアゲハを含むマレーシアに生息している蝶を見ることができるので絶好の場所でした。

入ってすぐにアカエリトリバネアゲハに遭遇!!

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想像していた大きさよりもかなり大きかったです。また、実際目にしてみると想像よりも美しくもありました。ほとんどのアカエリトリバネアゲハは飛ばずに日影などでじっとしていました。

手に乗せてみた

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手に乗せてみると蝶なのに結構ずっしりとした重さがありました。まるで甲虫なのではないかというほどでした。

 アカエリトリバネアゲハについては以下の記事にまとめてあるのでぜひ読んでみてください。

biolove.hatenablog.jp

もちろんバタフライパークにいたのはアカエリトリバネアゲハだけではありません!!アカエリトリバネアゲハを大きく取り上げたのはただ単に私がアカエリトリバネアゲハを好んでいるからです。下の写真はバタフライパークで見た蝶のほんの一部です。

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バタフライパークで驚いたことはバタフライパークと言っておきながら館内には蝶以外の昆虫なども多くいたことです。カブトムシやヤスデ、サソリなどが特に多かったです。

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サソリ軍団

また、館内にはたくさんの昆虫の標本もありました。私が今まで見た中では一番多様性のある面白い昆虫たちの標本がそろっていました。(下の写真はその標本の一部です)

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 さらに、バタフライパークのお土産コーナーでは昆虫の標本やグッズが販売されていました。マレーシアなど主に東南アジアでしか見ることができない固有の昆虫が大部分を占めていました。しかも、売られている標本の数の多さには驚きしました。

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昆虫以外にコウモリやクモも混じっていますが...

私は標本をお土産に持って帰ると税関に引っかかったり、壊れてしまったりするかもしれないと思ったので、標本以外の昆虫のグッズで我慢しました。

マレーシアの市場に行ってみた

マレーシアの市場に実際行ってもらえばよくわかっていただけると思うのですが、マレーシアの市場は何の匂いかはわかりませんが、鼻にツンとくるような匂いが充満していました。何の匂いなんでしょうか?

私のような日本人からするとマレーシアの市場は体験したことのない新鮮な感じでした。まず、最初に驚いたのが値段の安さ!!日本でいうところのセミエビ(ウチワエビかも)がマレーシアでは日本円に換算して一匹あたり300円ほどで売っていました。

すごい!!

そして、次に驚いたのがパクリ商品の多さ!!日本では明らかに訴えられる可能性のあるパクリ商品はなかなか売ってはいませんがマレーシアでは普通に市場でいっぱい売られています。

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アポロ???

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ドラえもん??? あれ?ポケットがなんか違うぞ!!

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箱のデザインからするとぱっと見はLEGOですが...

また、カブトガニが普通に市場で売られていることにも驚きました。カブトガニ絶滅危惧種ですので日本ではまず、売られていることはありません。医薬品の研究用にカブトガニを使うといった話はありますが、そのような特殊な用途のために市場で売られているとは到底思えませんでした。おそらく食用なのでしょう。日本と違うマレーシアの文化を見ることができた気がしてうれしかったです。

 モスクに行ってみた

マレーシアではイスラムが最も多く信仰されているので多くのモスクがあります。ただし、最も多いとは言ってもマレーシアは多民族国家なのでイスラム教以外の宗教も多くあります。

マレーシアで歩いていて見かけた女性の三人に一人くらいはイスラム教を信仰している女性が着るチャドルを身に着けていました。また、チャドルには「目の周りしか出さないもの」、「顔だけは出すもの」などの種類がありますが、マレーシアではほとんどが「顔だけは出すもの」のチャドルでした。

観光所として有名なモスクに行きました。モスクは祈りをするための神聖な場所であるため、観光であっても女性は顔以外の皮膚を見せないように入場する際にピンク色のチャドルみたいなものを渡されて着るよう言われていました。女性しか着ることはできないのですが、私も着てみたかったです。いい思い出になりそうなので...

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観光客でも肌は隠さなきゃいけない

 

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私が行ったモスクです。結構大きい!

 

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モスクの中。天井を見上げた時の様子です。

また、モスクの玉ねぎのような形をしたところにはなぜかは分からないのですが大量の鳥がいました。そのせいで周りは鳥の糞だらけでした...

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大量の鳥がとまっている。

世界遺産バトゥ洞窟に行ってみた 

バトゥ洞窟はマレーシアの世界遺産の一つでヒンドゥー教の聖地とされています。また、バトゥ洞窟は四億年前にできたとされています。

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入り口にある神像。ヒンドゥー教の軍神だとか...

なぜか鳩がいっぱいいた。

現地にもし訪れる方がいらっしゃるのであれば注意しておきたいのですが、現地では勝手に自分の写真を撮って売りつけてくる人が黄金の神像周辺には多くいるので気をつけてください。 

洞窟へは上の写真の左側に見える階段を上っていきます。なかなかしんどそうな階段...しかし、階段には猿がたくさんいるので猿を見るという点では階段上りも楽しめますよ。また、階段を上るときの注意事項なのですが食べ物は絶対に猿に見せてはいけません。すぐ猿に奪われますし、猿の数が非常に多いのでエサを見せると一斉にこちらに向かってきて危険な状況になる可能性があるからです。

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洞窟内部。まだ、階段あるやんww

バトゥ洞窟はすごく神聖な雰囲気に包まれたところでした。ですが、一番印象に残ったのは洞窟周辺、とりわけ階段にいた猿たちでした。なかなか子連れの猿は警戒心が高いからなのか近づいてきてくれず写真を上手く撮ることはできませんでしたが、子連れの猿も多く見かけました。また、猿の仕草や行動を観察するにはもってこいの場所でした。

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子連れの猿

 水上集落に行ってみた

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マレーシアには水上集落が多く存在し、それらの地域では主に漁業によって生計を立てているそうです。水上集落へは蛍を見にいきました。夜になり蛍が見れる時間になると水上集落からボートに乗ってマングローブ林の近くへ行きました。どうやらマングローブ林の近くが蛍の出るスポットだったみたいです。

マングローブ林に着くと多くの光が!!!

写真に収めようとしたのですが蛍の光は撮れず、真っ暗にしか映っていませんでした。そこで私の言葉だけで蛍の光の様子を説明すると、マレーシアの蛍は日本の蛍よりも発する光が若干強く、日本みたいにまばらにいるわけではなく、集団で群がっていました。ですから、じっと蛍の光のある方を見ていると、目がチカチカしました。しかし、美しいことには変わりありませんでした。日本の蛍から美しさと生命のはかなさが感じられるとするとマレーシアの蛍からは美しさと生命の力強さが感じられました。

ちなみに蛍の話からは逸れますが夕方の日が沈む水上集落の景色は最高でした。とても美しく、心が落ち着くような感じがするので私はTwitterのプロフィール背景の画像にしています。

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この写真を見ていると心が落ち着きます

 

コロナで海外に行ける状態ではありませんが、コロナが収束した後、マレーシアに行きたいという人のために私ながらのアドバイスをします。

マレーシアに行く際の注意事項

一つ目は治安のことです。マレーシアに限った話ではありませんが日本と比べて治安はあまり良いとは言えません。実際、私の友人は店の前を通るとき手を掴まれて、商品を買うように強く促されました。また、私は実際には行っていないのでわかりませんが、裏地はかなり危険なので絶対に行ってはいけないと現地のガイドの方に何度も強く念を押されました。

二つ目は交通についてです。マレーシアの方は信号を無視する人が多いのでたとえ横断歩道の信号が青だったとしても注意が必要です。なぜ、信号を無視する人がマレーシアでは多いのかというと、現地のガイドさんが言うにはマレーシアでは信号が設置されたのはごく最近のことで、まだ交通ルールが広く普及していないからだということ...ちなみにマレーシアの横断歩道の信号には青が二回点滅したら赤になるようなせっかちな信号もありますのでご注意を...実際ホテル前の横断歩道の信号は青の状態で二回しか点滅せずに赤になりました。

三つ目は衛生環境です。マレーシアでは狂犬病が存在していることに注意してください。特に深夜になると野良犬が出没するので注意です!!また、屋台などでご飯を食べる際はMy箸を使うか、店の箸を除菌シートでふくことをお勧めします。ちゃんと洗わずにそのまま箸を使いまわしている可能性がありますので...

必需品以外にマレーシアに何か一つ持っていくとすれば...

日本のカップ麺を持っていきましょう。別にカップ麺でなく日本のお菓子でもいいです。現地の食事はとても辛く、また、数日いると日本の味がどうしようもなく恋しくなります。そこで、そうなったときのおすすめとして日本のカップ麺、お菓子があります。これを食べればしばらくは日本の恋しさを耐え忍ぶことができるでしょう。私は恥ずかしながら日本のカップ麺、お菓子を持っていかなかったのでマレーシア旅行に来ているにもかかわらずマレーシアにある伊勢丹に行きカップ焼きそばのUFOを買いました。ちなみにマレーシアではUFOは高級品で日本円にして一個あたり300円でした。(日本ではもっと安いのに...)

最後に

マレーシアは生き物の宝庫ですので、生き物好きにはたまらない場所であることに違いありません。また、マレーシアには日本と異なる文化が多く存在しますので国ごとの文化などに興味がある方にもおすすめです。ぜひ、機会があればマレーシアに行ってみてはどうでしょうか。(現在はコロナウイルスが流行しているので行くのであれば流行が収束してからにしましょう。)