箕面昆虫館に行ってみた
箕面昆虫館ってどこにあるの?
箕面昆虫館は阪急「箕面駅」から徒歩でおよそ20~30分ほどのところにあります。箕面の大滝に行く途中の道にあるので、箕面の大滝を見に行く人は行きでも帰りでも構わないのでぜひ行ってみることをお勧めします。また、箕面昆虫館に行くまでの道(箕面の大滝への道)は坂が長く続くので運動不足解消にはいいかもしれませんが、私はかなり疲れました。ちなみに箕面昆虫館への道に迷うことはまずないと思うのでご安心ください。阪急「箕面駅」を出てすぐに見える坂がありますのでその坂をただ道筋に進めばいいです。観光客も多いのでわかりやすいと思います。
箕面昆虫館に入館するまでの道のり
坂を登る
私は箕面昆虫館に箕面の大滝を見た後に行きました。箕面の大滝に行く途中で「もみじの天ぷら」を買いました。「もみじの天ぷら」は箕面の名物ですので、箕面の大滝に続く道沿いに並ぶ店の多くで売っていました。割と店によって値段が異なるようでした。私は一番安く売っている店で「もみじの天ぷら」を買いました。
坂を登っている途中で虫取り網と虫かごを持ったたくさんの小さな子供たちを見かけました。残念ながら私が見かけた子供たちのほとんどの虫かごは空でしたが、非常に楽しそうで可愛かったです。
箕面の大滝までの道のりは阪急「箕面駅」からおよそ3㎞で、さすがに登っていると疲れたので途中にある休憩所で10分ほど休憩しました。また、その休憩所にある自販機で飲み物を買いました。私は意識が甘かったため飲み物を持ってきておらず、非常に喉が渇いていました。箕面の大滝へ続く道すがら自販機は確かにあるのですが、自販機があるのは坂のふもと付近でしたので、坂を登って喉が渇いてきたころには自販機はなくなっていました。箕面の大滝、箕面昆虫館に行く際は水筒などの飲み物を持参するようにしましょう。
箕面の大滝へ到着
箕面の大滝に到着しました。コロナの感染対策なのか滝に近づいて三密にならないようにしてあってあまり滝の近くの方へは近づけませんでした。
滝を今まで多く見てきた人にとっては少し小さい滝に思えるかもしれませんが、私のように滝を今まで全然見たことがない人にとっては迫力が感じられると思います。私は迫力に圧倒されてしばらくじっと眺めていました。滝周辺の木の多くは「モミジ」だったので、葉が赤く色ずく秋に訪れて、滝を紅葉と一緒に眺めてみるのもいいかもしれませんね。
箕面昆虫館に到着
箕面の大滝を訪れた後、元来た道を戻って箕面昆虫館へ向かいました。お楽しみは最後に残しておくタイプなので滝を訪れた後に昆虫館に行きました。箕面昆虫館の前にはいかにも昆虫館という感じの石碑がありました。
カブトムシ・クワガタコーナーへ
カブトムシ・クワガタムシコーナーでは日本のカブトムシ・クワガタムシだけでなく世界のカブトムシ・クワガタムシがいました。日本のものではカブトムシ、ミヤマクワガタ、ノコギリクワガタ、オオクワガタ、ヒラタクワガタ、ヒメオオクワガタなどがいました。また、世界のカブトムシ・クワガタムシではヘラクレスオオカブト、アトラスオオカブト、セアカフタマタクワガタ、ニジイロクワガタ、パワランオオヒラタクワガタ、ギラファノコギリクワガタなどがいました。(他にもいましたがこれ以上は覚えていません。ごめんなさい🙇)
私は基本的に日本のカブトムシ・クワガタムシの方が海外のよりも好きだったのですが、実際目にしてみると海外のカブトムシ・クワガタムシもいいなぁと思いました。海外のカブトムシ・クワガタムシを飼いたい気持ちがわかりました。
バッタやセミ、ナナフシなどのコーナー
ここでは主に大きいバッタやセミ、ナナフシなどの標本が展示されていました。ここのコーナーで面白かったのは昆虫の大きさをわかりやすく表現するためにリコーダーやお好み焼きソースなどを使って昆虫と比較していたことです。
上の写真を見てわかる通り、左上の写真のナナフシはリコーダーと比較されています。そして、右上の写真のセミはお好み焼きソースと比較しています。お好み焼きソースを使ってくるあたりが大阪らしいですね。左下の写真ではマジックペン、右下の写真ではうちわと比較されていますね。
蝶がいる温室へ
温室は暑かったです。気温計を見ると30℃を超えていました。真夏ではひょっとすると温室内の方が涼しいかもしれませんが... 温室内ではオオゴマダラなどの私の住んでいる地域の近くではまずお目にかかることのできない蝶に出会うことができました。
蝶コーナーへ
蝶コーナーでは世界の美しい蝶が見られました。モルフォ蝶やアカエリトリバネアゲハを中心とした蝶が多かったです。また、私はアカエリトリバネアゲハ推しですが、モルフォ蝶の美しさやその輝きには驚かされました。
テレビなどで蝶には羽自体(鱗粉)に色があるわけではなく、光の反射を利用して色を生み出しているものもいるという話を聞いたことがあったので実際どうなんだろうと思い、横からも見てみました。すると、正面から見た時はきれいな青色だったのに、横から見ると、茶色に見えました。やはり、蝶には羽の色が光の反射との関係で決まるものもいるのだなと実際にやってみて思いました。
最後に
箕面昆虫館は少し小さかったり、歩いて行くのに多少疲れたりはしますが、行って後悔はしないと思います。特に蝶のコーナーでは奇麗な蝶が多く展示されているのであまり昆虫好きではない方でも楽しめるのではないかと思います。現在はコロナで入場制限が設けられていますが、ぜひ機会があれば感染しないよう気を付けながら行ってみてください。
三年前にマレーシアに行った時のお話-生き物の宝庫でした
今回は3年前に私がマレーシアに行ったときの話をしようと思います。まず、私がなぜマレーシアに行ったのかというとマレーシアは熱帯雨林があり、生き物の宝庫だからです。私は幼い頃から熱帯雨林に行って日本では見ることができないような生き物を見ることが夢でした。熱帯雨林では日本では考えられないような大きさの生き物や変わった生き物に出会えるイメージを抱いていました。
マレーシアに到着
マレーシアの税関ってめちゃくちゃ甘いんだなぁと思いました。日本人は世界的には信頼できるとみなされているからかもしれませんが、私の友達が金属探知機に引っかかって、もう一回検査して再び引っかかったにもかかわらずめんどくさいからなのか調べるのをせずにそのまま通していました。また、入国審査の時に入国審査官はイヤホンせずに爆音で音駄々洩れで音楽聞いていました。しかもパスポート見ただけで質問されること一切なし!
ボルネオ島へ
ボルネオ島に行くために空港に着いたのですが、スコールのせいで飛行機が4時間遅れになりました。スコールとは熱帯地方で夕方頃に起こる豪雨のことです。スコールのせいで空港に着くのは遅れたのですが、熱帯特有のものを見れた気がしたので良かったです。
ホテルに着いたのが日本時刻で午前2時でした。ちなみにマレーシアと日本の時差は1時間(日本の方が1時間進んでいる)しかないので私はほぼ日本の時間と同じ感じで過ごしていました。ホテルに着いたのが午前2時で、荷物の整理をしたりシャワーに入ったりして実際に寝たのが午前4時でした。
今日は疲れを癒そうと浴槽にお湯を入れてお風呂にしようとしました。しかし、これがやばかった…一つ目は単に私が悪かったのですが、お湯を止めるのを忘れていたこと。浴槽からお湯が溢れてしまいました。また、私は友人と同じ部屋で泊まっていたのですが、偶然友人がトイレに入ってスマホをいじっていたので足元にお湯が来て溢れていることに気付けたのはまだ幸いでした。部屋にまで溢れたら損害賠償請求されるかもしれませんからね。そして、私達は持っていたタオルでずぶ濡れになった床を拭きました。
二つ目は風呂に入ろうとしたのですが、お湯がまさかの緑色!!透明な緑色ではありません。濁っているタイプの緑色です。もちろん、入浴剤なんかは入れていませんよ。お湯そのものの色です。そこで、私は気持ち悪かったので風呂に入りませんでしたが、友人は入りました。体を余計汚くしている気がしましたが…まあ、ええか...
バタフライパーク
次の日はバタフライパークに行きました。移動する際にリードをつなげていない大型犬をバスの窓越しから多く見かけました。バスのガイドさんがおっしゃるにはマレーシアでは治安が良くないため、犬をペットとしてではなく強盗から守るための番犬として飼っている人が多いとのこと。また、ゴミをあさっている大きな野良犬も見かけました。マレーシアでは狂犬病があるので要注意です!!噛まれて狂犬病が発症すれば死亡する確率は99.9%ですからね。
バタフライパーク(蝶園)は私がマレーシアで最も行きたかったところでした。私はアカエリトリバネアゲハが大好きでマレーシアに行くのであればアカエリトリバネアゲハを絶対に見たいと思っていました。バタフライパークではアカエリトリバネアゲハを含むマレーシアに生息している蝶を見ることができるので絶好の場所でした。
入ってすぐにアカエリトリバネアゲハに遭遇!!
想像していた大きさよりもかなり大きかったです。また、実際目にしてみると想像よりも美しくもありました。ほとんどのアカエリトリバネアゲハは飛ばずに日影などでじっとしていました。
手に乗せてみた
手に乗せてみると蝶なのに結構ずっしりとした重さがありました。まるで甲虫なのではないかというほどでした。
アカエリトリバネアゲハについては以下の記事にまとめてあるのでぜひ読んでみてください。
もちろんバタフライパークにいたのはアカエリトリバネアゲハだけではありません!!アカエリトリバネアゲハを大きく取り上げたのはただ単に私がアカエリトリバネアゲハを好んでいるからです。下の写真はバタフライパークで見た蝶のほんの一部です。
バタフライパークで驚いたことはバタフライパークと言っておきながら館内には蝶以外の昆虫なども多くいたことです。カブトムシやヤスデ、サソリなどが特に多かったです。
また、館内にはたくさんの昆虫の標本もありました。私が今まで見た中では一番多様性のある面白い昆虫たちの標本がそろっていました。(下の写真はその標本の一部です)
さらに、バタフライパークのお土産コーナーでは昆虫の標本やグッズが販売されていました。マレーシアなど主に東南アジアでしか見ることができない固有の昆虫が大部分を占めていました。しかも、売られている標本の数の多さには驚きしました。
私は標本をお土産に持って帰ると税関に引っかかったり、壊れてしまったりするかもしれないと思ったので、標本以外の昆虫のグッズで我慢しました。
マレーシアの市場に行ってみた
マレーシアの市場に実際行ってもらえばよくわかっていただけると思うのですが、マレーシアの市場は何の匂いかはわかりませんが、鼻にツンとくるような匂いが充満していました。何の匂いなんでしょうか?
私のような日本人からするとマレーシアの市場は体験したことのない新鮮な感じでした。まず、最初に驚いたのが値段の安さ!!日本でいうところのセミエビ(ウチワエビかも)がマレーシアでは日本円に換算して一匹あたり300円ほどで売っていました。
すごい!!
そして、次に驚いたのがパクリ商品の多さ!!日本では明らかに訴えられる可能性のあるパクリ商品はなかなか売ってはいませんがマレーシアでは普通に市場でいっぱい売られています。
また、カブトガニが普通に市場で売られていることにも驚きました。カブトガニは絶滅危惧種ですので日本ではまず、売られていることはありません。医薬品の研究用にカブトガニを使うといった話はありますが、そのような特殊な用途のために市場で売られているとは到底思えませんでした。おそらく食用なのでしょう。日本と違うマレーシアの文化を見ることができた気がしてうれしかったです。
モスクに行ってみた
マレーシアではイスラム教が最も多く信仰されているので多くのモスクがあります。ただし、最も多いとは言ってもマレーシアは多民族国家なのでイスラム教以外の宗教も多くあります。
マレーシアで歩いていて見かけた女性の三人に一人くらいはイスラム教を信仰している女性が着るチャドルを身に着けていました。また、チャドルには「目の周りしか出さないもの」、「顔だけは出すもの」などの種類がありますが、マレーシアではほとんどが「顔だけは出すもの」のチャドルでした。
観光所として有名なモスクに行きました。モスクは祈りをするための神聖な場所であるため、観光であっても女性は顔以外の皮膚を見せないように入場する際にピンク色のチャドルみたいなものを渡されて着るよう言われていました。女性しか着ることはできないのですが、私も着てみたかったです。いい思い出になりそうなので...
また、モスクの玉ねぎのような形をしたところにはなぜかは分からないのですが大量の鳥がいました。そのせいで周りは鳥の糞だらけでした...
世界遺産バトゥ洞窟に行ってみた
バトゥ洞窟はマレーシアの世界遺産の一つでヒンドゥー教の聖地とされています。また、バトゥ洞窟は四億年前にできたとされています。
現地にもし訪れる方がいらっしゃるのであれば注意しておきたいのですが、現地では勝手に自分の写真を撮って売りつけてくる人が黄金の神像周辺には多くいるので気をつけてください。
洞窟へは上の写真の左側に見える階段を上っていきます。なかなかしんどそうな階段...しかし、階段には猿がたくさんいるので猿を見るという点では階段上りも楽しめますよ。また、階段を上るときの注意事項なのですが食べ物は絶対に猿に見せてはいけません。すぐ猿に奪われますし、猿の数が非常に多いのでエサを見せると一斉にこちらに向かってきて危険な状況になる可能性があるからです。
バトゥ洞窟はすごく神聖な雰囲気に包まれたところでした。ですが、一番印象に残ったのは洞窟周辺、とりわけ階段にいた猿たちでした。なかなか子連れの猿は警戒心が高いからなのか近づいてきてくれず写真を上手く撮ることはできませんでしたが、子連れの猿も多く見かけました。また、猿の仕草や行動を観察するにはもってこいの場所でした。
水上集落に行ってみた
マレーシアには水上集落が多く存在し、それらの地域では主に漁業によって生計を立てているそうです。水上集落へは蛍を見にいきました。夜になり蛍が見れる時間になると水上集落からボートに乗ってマングローブ林の近くへ行きました。どうやらマングローブ林の近くが蛍の出るスポットだったみたいです。
マングローブ林に着くと多くの光が!!!
写真に収めようとしたのですが蛍の光は撮れず、真っ暗にしか映っていませんでした。そこで私の言葉だけで蛍の光の様子を説明すると、マレーシアの蛍は日本の蛍よりも発する光が若干強く、日本みたいにまばらにいるわけではなく、集団で群がっていました。ですから、じっと蛍の光のある方を見ていると、目がチカチカしました。しかし、美しいことには変わりありませんでした。日本の蛍から美しさと生命のはかなさが感じられるとするとマレーシアの蛍からは美しさと生命の力強さが感じられました。
ちなみに蛍の話からは逸れますが夕方の日が沈む水上集落の景色は最高でした。とても美しく、心が落ち着くような感じがするので私はTwitterのプロフィール背景の画像にしています。
コロナで海外に行ける状態ではありませんが、コロナが収束した後、マレーシアに行きたいという人のために私ながらのアドバイスをします。
マレーシアに行く際の注意事項
一つ目は治安のことです。マレーシアに限った話ではありませんが日本と比べて治安はあまり良いとは言えません。実際、私の友人は店の前を通るとき手を掴まれて、商品を買うように強く促されました。また、私は実際には行っていないのでわかりませんが、裏地はかなり危険なので絶対に行ってはいけないと現地のガイドの方に何度も強く念を押されました。
二つ目は交通についてです。マレーシアの方は信号を無視する人が多いのでたとえ横断歩道の信号が青だったとしても注意が必要です。なぜ、信号を無視する人がマレーシアでは多いのかというと、現地のガイドさんが言うにはマレーシアでは信号が設置されたのはごく最近のことで、まだ交通ルールが広く普及していないからだということ...ちなみにマレーシアの横断歩道の信号には青が二回点滅したら赤になるようなせっかちな信号もありますのでご注意を...実際ホテル前の横断歩道の信号は青の状態で二回しか点滅せずに赤になりました。
三つ目は衛生環境です。マレーシアでは狂犬病が存在していることに注意してください。特に深夜になると野良犬が出没するので注意です!!また、屋台などでご飯を食べる際はMy箸を使うか、店の箸を除菌シートでふくことをお勧めします。ちゃんと洗わずにそのまま箸を使いまわしている可能性がありますので...
必需品以外にマレーシアに何か一つ持っていくとすれば...
日本のカップ麺を持っていきましょう。別にカップ麺でなく日本のお菓子でもいいです。現地の食事はとても辛く、また、数日いると日本の味がどうしようもなく恋しくなります。そこで、そうなったときのおすすめとして日本のカップ麺、お菓子があります。これを食べればしばらくは日本の恋しさを耐え忍ぶことができるでしょう。私は恥ずかしながら日本のカップ麺、お菓子を持っていかなかったのでマレーシア旅行に来ているにもかかわらずマレーシアにある伊勢丹に行きカップ焼きそばのUFOを買いました。ちなみにマレーシアではUFOは高級品で日本円にして一個あたり300円でした。(日本ではもっと安いのに...)
最後に
マレーシアは生き物の宝庫ですので、生き物好きにはたまらない場所であることに違いありません。また、マレーシアには日本と異なる文化が多く存在しますので国ごとの文化などに興味がある方にもおすすめです。ぜひ、機会があればマレーシアに行ってみてはどうでしょうか。(現在はコロナウイルスが流行しているので行くのであれば流行が収束してからにしましょう。)
個人的には世界一美しい蝶-アカエリトリバネアゲハ
世界一美しい蝶といえば多くの方が思いつくのはモルフォ蝶ではないでしょうか。確かにモルフォ蝶はとても美しい蝶ですね。しかし、私はこのアカエリトリバネアゲハこそが世界一美しい蝶であると思っています。今回はそんな美しい蝶、アカエリトリバネアゲハについて述べていきたいと思います。
アカエリトリバネアゲハとは
アカエリトリバネアゲハは名前を見ておわかりの通り、赤い襟のように首回りが赤いことから名前が付けられました。
アカエリトリバネアゲハはマレー半島やスマトラ島などマレーシアを中心とした東南アジアに生息しています。ちなみに上の写真は私がマレーシアの蝶園(以下からはバタフライパークと呼びます)に行ったときに撮ったものです。マレーシアではアカエリトリバネアゲハは非常に重要な蝶とされていて、国蝶として認定されています。当たり前ですが、国蝶は国鳥とは違いますよ。発音は同じですが国鳥は国を代表・象徴する鳥であるのに対して、国蝶は国を代表・象徴する蝶のことです。話は少しそれますが日本の国蝶は何かご存知でしょうか。
アゲハチョウ! ではありません。
オオムラサキです!!!
意外だと思った方もいるのではないでしょうか。恥ずかしながら私は小学生のころ、国蝶はアゲハチョウだと思っていました。よく見かけますからね。それはそうとアカエリトリバネアゲハの話に戻りましょう。アカエリトリバネアゲハの一番美しいところといえば、蛍光色のような緑色の部分でしょう。また、アカエリトリバネアゲハは蛍光色のような緑色の部分と首回りの赤色の部分を除いて体のほとんどが黒色なので、美しい蛍光色のような緑色の部分が黒色によってより際立っているように思えますし、派手すぎない、程よい上品な美しさがあるところがさらに良いと思います。
また、アカエリトリバネアゲハは世界で最初に蝶切手として使われました。それだけ、アカエリトリバネアゲハは公に実際認められているほど非常に美しい蝶です。
アカエリトリバネアゲハは温泉を飲む
アカエリトリバネアゲハは温泉の水を飲みに集まります。香川照之さんの「昆虫すごいぜ!」でご覧になった方もいるのではないでしょうか。アカエリトリバネアゲハは温泉の水をミネラル補給などの目的のために飲みにくるのです。また、温泉の水を飲んでいる間はアカエリトリバネアゲハは温泉の水を飲むことに夢中で、近づくことができるのでシャッターチャンスです。実際多くのカメラマンはこの温泉の水を飲んでいる場面をよく撮っているようです。エサに夢中だと昆虫は警戒心が弱まるのでしょうか。樹液を舐めに来ているスズメバチも樹液を飲んでいる間は警戒心が弱くなっている気がします。
アカエリトリバネアゲハは大きい
アカエリトリバネアゲハは世界の蝶の中でもかなり大きい蝶です。また、実際に持ってみるとよくわかるのですが、蝶にしては考えられないほどずっしりとした重さがあります。日本の蝶で大きいものの代表はモンキアゲハやカラスアゲハ、クロアゲハなどですが、それらの蝶を乗せたことがある方は分かってもらえるでしょうが手に乗せてみてもそこまでの重さは感じません。しかし、アカエリトリバネアゲハはずっしりとしていてまるで甲虫を手に乗せているのではないかと思うほどの重さです。おそらくアカエリトリバネアゲハの胴体の部分がすごく太くて大きいからでしょう。
アカエリトリバネアゲハはおとなしい
私個人の考えですが、アカエリトリバネアゲハはかなりおとなしい蝶であると思います。私がマレーシアにあるバタフライパークに行ったとき、アカエリトリバネアゲハは数自体は多かったのですが、飛んでいるアカエリトリバネアゲハの数は少なく、ほとんどは日陰や木の陰などに隠れて強い日ざしの当たらないところにいました。また、手のひらに乗せても大きく暴れることはなく、日陰にいるのとほとんど同じように羽を広げてじっとしていました。大きいからなのでしょうか。理由はよくわかりませんが...
アカエリトリバネアゲハは私が見る限り、じっとしているものの多くは羽を広げて休んでいました。羽を広げているうえにじっとしてくれるので写真撮影する側にとってはすごくありがたかったです。
最後に
どうでしたか。アカエリトリバネアゲハについて少しは興味を持っていただけたでしょうか。もし、興味を持っていただけたのならば幸いです。また、マレーシアに行くのであれば、バタフライパークに寄ってみることを強くすすめます。バタフライパークの話はまたの機会に詳しくするつもりですが、バタフライパークは行っても後悔することはありません。ましてや昆虫好きにとってはたまらない場所でしょう。「蝶好きにとっては」ではなく、「昆虫好きにとっては」と言ったのはバタフライパークは蝶だけでなく他の昆虫やクモ、サソリなども見ることができるからです。
バッタ界の殿様:トノサマバッタについて
トノサマバッタという名前は虫が好きではない人でも、聞いたことがあるのではないでしょうか。トノサマバッタは日本の中では最も大きいバッタであるので、「トノサマ(殿様)」という名前が付けられました。トノサマバッタを見たことがある方には理解してもらえるでしょうが、トノサマバッタは他のバッタに比べて、体長が大きいだけでなく、体の厚みも結構あります。また、飛んだ時の飛距離がすごいです。当時、私が小学生だったころはトノサマバッタを追いかけまわしていましたが、捕まえ損ねて逃がしてしまうと、かなりの距離を飛んでしまうので、見失ってしまったり、かなりの距離を走ったりしていました。今回はトノサマバッタについて述べていきたいと思います。
画像引用元
http://GFDL, https://ja.wikipedia.org/w/index.php?curid=311494
トノサマバッタが他のバッタとは特に違う点
バッタで一番よく見かけるのはショウリョウバッタやイナゴだと思いますが、トノサマバッタがこれらのバッタと特に異なっているのは、まずその体の大きさです。ショウリョウバッタも体は大きいですが、トノサマバッタは体が大きいだけでなく、がっしりとしているのです。わかりやすく言えば、ひょろ長ではなく、身が引き締まっているといった感じでしょうか。
ちなみに体長は
トノサマバッタ♂ ⇒ 約45mm
♀ ⇒ 約65mm
ショウリョウバッタ♂ ⇒ 約50mm
♀ ⇒ 約75mm
上のように、体長だけを見ればショウリョウバッタとほとんど変わらないか、少し小さいように思えますが、体が分厚いので実際見ればかなり大きく感じます。
次の大きな特徴は飛距離の長さです。冒頭でも述べたようにトノサマバッタの脚力はすさまじく、かなりの距離を飛びます。実際は足だけでなく、翅も使うので足だけの力ではありませんが、私が見た限り20~40mほど飛びます。また、トノサマバッタを虫採り網で捕まえて、虫かごに入れるとき、網からトノサマバッタをつかみますが、その時、足でけられるとかなり痛いです。私も小学生のころよくトノサマバッタを捕まえていましたが足でけられると痛いです。ショウリョウバッタのキック力とは比になりません。
トノサマバッタの魅力
トノサマバッタの魅力といえば一番はやはりその見た目です。がっしりとした体で、絵に書いたような「The バッタ」の見た目をしています。目が大きいことも外見の魅力に関わってくると思います。目が大きくてくりんくりんしていますからね。ショウリョウバッタも魅力的な生き物ではありますが、トノサマバッタに比べると、体の割には目が小さいし、丸い目ではありませんので、見た目ではやはりトノサマバッタには勝てないなと思います。
次に魅力的なのはトノサマバッタはよく見かけるし、探せば見つけることができるということです。トノサマバッタは決して珍しいバッタではありません。河川敷の近くの草が茂っているところなどで見つけることができます。珍しい方がいいと思う方も多いでしょうが、身近に触れ合うことができるということも魅力的な点であると私は思います。
3つ目の魅力的な点は捕まえるのに多少苦労することです。つまり、簡単には捕まえることができないということです。トノサマバッタは一度捕まえ損ねると、追いかけるのが大変です。私は小学生のころトノサマバッタを追いかけて走り回っていました。その分捕まえた時の達成感は大きかったです。また、2つ目の魅力的な点で申し上げたようにトノサマバッタは決して珍しくはないので、逃がしてしまったとしても絶望することはありません。すなわち、何度でもチャンスはあります。
さらに、4つ目は交尾の様子がかわいらしいことです。これはすべてのバッタにも通ずるのですが、とりわけトノサマバッタがかわいらしいです。下の写真を見てください。下のがメスで、メスの上にのっているのがオスです。すごく仲睦まじい様子ですね。
画像引用元
http://GFDL, https://ja.wikipedia.org/w/index.php?curid=311589
トノサマバッタは大食い
トノサマバッタの顎(口)はバッタにしては大きく、草をあっという間に食べつくしてしまいます。実際、そのことが原因で農作物を食い尽くしてしまうこともあるらしいです。日本ではほとんどありませんが、海外では群れとなって農作物を食い尽くし食糧危機を引き起こすほどの被害になることもあります。でも、トノサマバッタがむしゃむしゃ草を食べている姿はかわいらしいですよ。
最後に
どうでしょうか。トノサマバッタに興味がなかった方も少しは興味をもったのではないでしょうか。もし、持ってくださったら幸いです。トノサマバッタは日本人ならば一度はじっくり観察してほしいです。じっくり観察すればするほどトノサマバッタの魅力がわかってくるでしょうし、いろいろな発見もするでしょう。ぜひ、一度トノサマバッタを観察してみてください。
近年暑くてアブラゼミよりもクマゼミが多い件について
もうすぐセミがわんさか鳴くころになると思うのでセミの話をしてみたいと思います。今回の話題は私の地元だけかもしれませんが、近年クマゼミがアブラゼミよりも多い件についてです。
少なくとも私の住んでいる京都市ではここ三年ほどアブラゼミが減ってクマゼミが増えています。私が小学生のころはクマゼミが少なくてアブラゼミが多かったです。公園や学校周りの木を中心にセミ採りをしていたのですが、当時はアブラゼミばっかでわざわざ探さなくても簡単に見つけることができたので、その頃はまだアブラゼミに比べ珍しかったクマゼミを中心に狙っていました。他にもクマゼミを狙っていた理由はありました。
まだ純粋だった小学生のころの私がクマゼミを狙っていた理由
まず、一つは先ほど述べたことの繰り返しになるのですが、クマゼミはアブラゼミに比べて珍しいセミだったからです。あくまでアブラゼミに比べての話でクマゼミ自体が珍しかったわけではありません。珍しさでいえばミンミンゼミやツクツクボウシの方が圧倒的に上なのですが、私の地元ではかなり珍しかったので採ることは非常に困難でした。その点、クマゼミは割と珍しいけど探したら採れるという感じだったので、長い間探すのが嫌いでせっかちだった当時の私にはぴったしのセミだったのかもしれません。
また、私はクマゼミの透明な羽が好きで、捕まえて虫かごに入れた後は羽をじっと眺めたりしていました。クマゼミの羽が好きだったのはその透明さが美しかったのと羽に血管のようなものが通っているのがはっきり見えて好奇心がくすぐられたからです。ここでいう血管みたいなものとは翅脈のことです。当時の私は翅脈という名前を知りませんでした。ちなみに翅脈は血液が通っているわけではなさそうです。セミの翅脈の中は私が見る限り空洞で体液が流れていませんでした。おそらく、凧でいう骨組みのように翅をしっかりと安定させる役割があるのでしょう。
さらに、クマゼミの鳴き声の大きさにも魅了されていました。クマゼミは他のセミと比べて鳴き声が大きい方だというのは皆さんおそらくご存知でしょうが、この鳴き声は人によって好き嫌いがわかれるようです。例えば私の母はクマゼミの鳴き声が嫌いだそうです。なぜなら、鳴き声が大きすぎてうるさいからとのこと...
反対に私や私の弟はその鳴き声の大きさが好きです。なぜなら、元気いっぱいのたくましいセミのように思えるからです。
人によってうるさいととらえるか元気いっぱいととらえるかは異なるようです。他にも意見はあるかもしれませんが...
なぜクマゼミがアブラゼミよりも多くなったのか
結論から言うと、クマゼミがアブラゼミよりも多くなった理由ははっきりとはわかりませんが、私なりに理由を考察してみました。私がアブラゼミをクマゼミよりも多く見ていたのは小学生のころであって、クマゼミをアブラゼミよりも多く見るようになったのは最近であることを考えると地球温暖化が原因なのではないかなと思います。時間が経つにつれ、地球温暖化が進行し気温が上がったため、クマゼミが増えたのではないかという仮説です。地球温暖化が原因であると考えるにはクマゼミとアブラゼミの生息領域が気温と関係していることを示さなければならないので気温と関係していると考える理由を述べます。それは都会と田舎で、クマゼミとアブラゼミの割合が異なっているということです。ここでいう田舎は都会ではないという意味でミンミンゼミやヒグラシ、ツクツクボウシばかりが鳴いている本当の自然豊かな田舎とは異なります。
私の小学校は田舎にあったのですが、高校は京都市の中心街にありました。当然、田舎にある小学校よりも都会にある高校のほうが校庭の気温は高いはずです。だから、クマゼミが高校で多いと感じられたのは気温に応じてアブラゼミ、クマゼミが生息するのに適する場所が異なるからだと私は考えました。これだけではかなり根拠が弱いので、私が小学生のころ叔父に聞いた話をします。私の叔父は当時、大阪に勤めていて夏休みのお盆に私と会うのですが、その時よく一緒にセミ採りへ行っていました。
私は当時、クマゼミを中心に狙っていたのですが、叔父は私の行動を見て、「クマゼミなんて大阪やったらいっぱいおるで。アブラゼミの方が少ないで」と言いました。
このことからも私はやはりクマゼミとアブラゼミは気温に応じて住処が異なるのではないかと思います。大阪の方が、当時私が住んでいた京都の田舎よりも都会で気温が高いと思われるので、、、
ただし、注意しておきたいのは京都よりも大阪の方が暑いと断言しているわけではありません。京都の都会と大阪の都会とを比べると京都の方が暑くなることもあります。
これからアブラゼミとクマゼミはどうなるか考えてみた
アブラゼミ ⇒ あまり暑いのは好まない
クマゼミ ⇒ 暑いのOK!
であると私は考えました。もし、このことが正しければ、私の経験とはつじつまが合います。
さらに、そうであるとすれば、地球温暖化がさらに進むにつれ、アブラゼミが生息するのに適したところは次第に田舎へと押しやられていくでしょう。そして、クマゼミの生息領域は拡大していくと思われます。
最後に
昔に比べてアブラゼミを見かける機会は減ったというだけで、今でもアブラゼミはよく見ます。しかし、もし、私の仮説が正しければ、これから先どんどんアブラゼミが減ってしまうかもしれないので悲しい気持ちです。幼い頃から夏になれば当たり前のように見ることができた昆虫ですから。
注意事項:このブログで書いてあることはあくまで個人の意見です。絶対に正しいというわけではありません。
鴨川で魚採りしてみた
まだ、本格的な夏にはなっていませんが、すでにだいぶ暑くなってきて、日中には30度を超える日も出てき始めました。まだ、梅雨すら明けていないのに...
十分暑くなってきたことだし、梅雨に入ってしまってからでは遅いと思い、鴨川に魚を採りに行きました。ただし、釣りではありません。網で採りに行ったので、小物しか採れていません。
私は京都市出身なので、幼い頃は鴨川の美しさに全く気がつかなかったのですが、(というより無関心)他の地方に行くことが増えるにつれ鴨川の美しさに気づき始めました。現在は大阪の大学に行っているので、鴨川を見る機会が減り、今となってはすごく愛しいような気持ちです。
鴨川と他の川の違い
個人的な意見ですが、鴨川は他の川とは違う異彩を放っているように思えます。なぜ、このように思うのだろうかと自分なりに考えてみました。
まず、始めに思いついたのが鴨川は手入れが良く施されているということです。上の写真で見てもわかる通り、鴨川は歩道や橋がきれいに施されています。京都は観光産業が盛んなところですから、こんなにもきれいに手入れされているのでしょう。鴨川の横の歩道で散歩をすれば清掃用の軽自動車に出くわすことがあると思います。普通は自動車が立ち入れないようにしているのですが、清掃用の自動車だけは特別に入れるようです。しかも、清掃用の軽自動車にはしょっちゅう出くわしていたので、京都市は熱心に鴨川を手入れしているのだと推察されます。
次に思いついたのが、鴨川は自然が多いということです。上の写真には残念ながらありませんが、鴨川は中洲や草が多いという特徴があると思います。宇治川や淀川、桂川と比べてそう思います。中洲や草が残っているので、野生動物にとっては良い環境なのでしょう。中洲は野鳥などの野生動物にとって、巣を作ったり、住まいにしたりするのには絶好の場所です。また、川岸まで草が生い茂っているところは魚にとっては絶好の隠れ家であり、暑い日には直射日光から体を守ることのできる場所です。
私はこの二つのことが鴨川が他の川とは違う異彩を放つ原因になっているのではないかと思っています。
魚採りしてみた
鴨川の魚は頭が良くて、釣りではなかなか採ることはできません。私も鴨川で幼い頃父と釣りをしたことがありますが、坊主でした。(一匹も採れなかったという意味)
釣りをしている人は確かに多いのですがなかなか釣っている人を見ることはありません。ただ、この話は中流~下流での話ですので、上流ではアユやヤマメを釣っておられる方もいるでしょう。
鴨川の魚は人間に対しての警戒心が高く、エサを入れても罠だとわかるのか近づいては来るのですが、なかなかパクっとエサを食べてはくれません。そこで、私は小さい魚でも良いので網で採ることにしました。実際には魚游券の関係もありますが..
まず、魚を採るのにあたって、草が魚の隠れ家になっていそうなところを探ってみました。なぜ、草が生い茂っているところを探ったかというと、小学生ぐらいの時に外来種駆除と鴨川の生き物を調べるという目的で鴨川の生き物を採るボランティア活動に参加したときに、ボランティアの先生から草が生い茂っているところを探ったほうがいいよとアドバイスをもらったからです。実際、その時にはギギというナマズの仲間を二匹、15㎝ほどの小さいブラックバス一匹を草が生い茂っているところをガサガサやることで捕まえることができました。そして、今回も昔と同じように草が生い茂っているところをガサガサやってみたのですが...
魚は一匹も採れず...小さいエビばかり採れました。
その後も辛抱強くやること2時間...
魚ではありませんが、手長エビが採れました!!!鴨川に手長エビがいるとは...知りませんでした。でも、私が捕まえた手長エビは可哀そうなことに片方の腕がありませんでした。
その後も草が生い茂っているところをガサガサして、もう一匹エビを捕まえました。この後から捕まえたエビは手が長くないし、体も透き通っているので手長エビではないと思いますが、実際何のエビかはわかりません。わかる方がいらっしゃれば教えてください。
エビを捕まえることができたのでうれしかったのですが、何でもいいから魚も捕まえたかったので場所を移動して、御園橋付近まで北上しました。御園橋の近くには世界遺産である上賀茂神社があります。
コンクリートブロックのようなものが敷き詰められているところを発見しました。ちょっと様子を見てみると、川の流れは速いのですが、水深が浅く、ゴリのような魚が多くいたのでこの場所で魚採りを再開することにしました。
網をゴリの後ろに置いて、足を使ってゴリを追い込んで捕まえるという作戦にしました。これが案外うまくいったようで割と多くのゴリを捕まえることができました。
右下のゴリはお腹が膨らんでいるので、卵を抱えているのでしょうか。
捕まえてごめんね!
エビも魚も採ったし、もう満足ということで採った生き物はすべてリリースしました。
注意事項
鴨川で魚を採る場合、原則、魚游券が必要であるということは注意してください。もし、魚游券を所有していないことが発覚すれば、魚游券本来の値段よりも高いお金を払わなくてはなりません。追加料金が発生するので...
魚游券が必要な理由はホームページによると川や湖の魚を守るためだそうなので、捕まえてもリリースすれば大丈夫かもしれませんが、大丈夫とはホームページには書いていないので、念のため買っておいた方が良いでしょう。ホームページのリンクは下に貼っておいたので各自確認してください。
漁協ホームページ
生きた化石(生きている化石)なのに退治されるゴキブリ-驚くべき生命力と適応能力,退治される理由
題名にもある通り多くの人から嫌われているゴキブリは実は生きた化石なのです!!
あまり、ゴキブリは生きた化石というイメージがわかないと思いますが、ゴキブリは生きた化石です。生きた化石といえば、カブトガニやシーラカンスなどが代表例ですね。
ゴキブリはおよそ2億5千万~3億年前に出現したとされています。人類の祖先が誕生したのはおよそ600~700万年前とされていますから我々人類よりも大先輩です。さらに、霊長類の誕生はおよそ8500万年前と言われていますから、霊長類全般と比べてもはるかに昔からゴキブリは地球上に誕生していたということがわかると思います。
計算してみた
今まで地球では五回の大量絶滅期があったとされていて、1回目がおよそ4億5千万年前、2回目がおよそ3億5千万年前、3回目がおよそ2億5千万年前、4回目がおよそ2億年前、5回目がおよそ6千5百年前ですから、ゴキブリが誕生したのが2億5千万~3億年前であることをふまえるとゴキブリは2回~3回の大量絶滅期を生き抜いていることになります。
そして、各々の大量絶滅期で、その時に生存していた生物種の8割ほどが絶滅してしまいました。3回目の大量絶滅期ではおよそ95%、4回目の大量絶滅期ではおよそ75%、5回目の大量絶滅期ではおよそ70%の生物が絶滅しました。
ここで、単純計算ですが、2億5千万~3億年前に誕生した生物がこの大量絶滅期を生き残る確率を計算してみましょう。
- 過去2回の大量絶滅期(4回目と5回目の大量絶滅期)を生き抜いたと考えた時
絶滅する確率がそれぞれ75%と70%ですから、生き残る確率をそれぞれ25%と30%と考えます。すると、求める確率は
0.25×0.30=0.075 つまり、100倍して7.5%です。
おー、すごいですね。
- 過去3回の大量絶滅期(3回目と4回目と5回目の大量絶滅期)を生き抜いたと考えた時
絶滅する確率がそれぞれ95%と75%と70%ですから、生き残る確率をそれぞれ5%と25%と30%と考えます。すると、求める確率は
0.05×0.25×0.30=0.00375 つまり、100倍して0.375%です
すごすぎ!!
注意しておきたいのは、ここで計算したのは大量絶滅期だけですから、本当は環境要因や外敵などをふまえて計算すべきなので実際の値とは異なります。
ゴキブリの生命力と環境適応能力
ゴキブリがこんなにも長く生き延びたのには、ゴキブリの環境適応能力の高さが鍵であると考えられます。父から聞いた話ですが、ゴキブリホイホイが発売された当初、ゴキブリがおぞましいほどかかっていたそうです。しかし、一年ほど経つとゴキブリが全然かからなくなったそうです。
このことについての研究が実際にあります。
アメリカにあるパデュー大学がゴキブリが持つ殺虫剤に対しての耐性の研究をしました。
実験は大きく分けて3種類行ったそうで、1つ目が3種類の殺虫剤を6か月間交互に使用する実験で、2つ目が2種類の殺虫剤を混合させたものを6か月間使うという実験、3つ目がゴキブリが耐性を持っていないと判明していた1種類の殺虫剤を6か月間使うという実験でした。
結果は以下の通りです。
1つ目の実験 ⇒ 増加を極力抑えることはできたが、減らすことはできなかった。
2つ目の実験 ⇒ 効果なし。ゴキブリ増加。
3つ目の実験 ⇒ 最初は駆除できた。しかし、その後増加。
3つ目の実験からわかるようにゴキブリはたった半年ほどで殺虫剤に耐性を持ってしまったのです。また、殺虫剤に対する耐性は子孫にも受け継がれ、一世代で耐性が4~6倍にもなったそうです。
環境適応能力高すぎるやろ!
つまり、このまま殺虫剤を使い続けても、ゴキブリは耐性をすぐに獲得してしまうので、新しい殺虫剤を作ったら、ゴキブリが適応し、また、新しい殺虫剤を作るという、いたちごっこを繰り返してしまいます。将来的には駆除が不可能に近くなるかもしれません。
ですから、もし、ゴキブリを駆除するならば、新聞紙で叩き潰すという確実な方法がおすすめです。新聞紙で叩き潰すのが嫌だという方は凍らせてゴキブリの動きを封じる駆除剤や泡などでゴキブリを窒息させる駆除剤などがおすすめです。
ゴキブリの繫殖力
ゴキブリの卵
ゴキブリは複数の卵が入ったカプセルのようなものを産みます。カプセルに入っている卵の数は種類によりますが、およそ20個で、産卵は死ぬまでにおよそ20回します。
つまり、ゴキブリが死ぬまでに産む卵の個数は単純計算で
20×20=400
およそ400個です!!
ちなみに、ゴキブリの卵が入っているカプセルのようなものは頑丈で中の卵を守る役割をしているので殺虫剤でも効かない場合が多いです。さらに、恐ろしいことにはゴキブリのメスを殺しても、中の卵が生きている場合もあります。
卵を見つけてしまった場合は新聞紙にくるんでつぶしてしまうのが確実でしょう。
もし、駆除しなかったら、大変なことになりますからね。
例えば、全くゴキブリを駆除せず、クモやヤモリなどの外敵にもゴキブリが食べられなかった場合を考えてみます。(計算の都合上)
始めいたゴキブリのうち、5匹が卵を産むとします。
これらのゴキブリが一生に産む卵は
5×400=2000 2000個です!
すごい数でしょ? これが、2世代、3世代...と続いていくわけですから...
実際にはクモやヤモリがいるのでここまでひどくはなりませんが・・・
それでもね...やばい!
また、卵を見つけることができた場合は潰せばいいのですが、実際なかなか見つからないので毒のエサを置いておくことをおすすめします。確実ではありませんが、増加の具合を多少食い止めるほどの効果はあると思います。すべてのゴキブリを殺せなくても卵を抱えているメスを一匹でも退治できれば、数百匹のゴキブリが生まれてくるのを阻止できますし、生まれてきたゴキブリが次の世代を残すこともなくなるので、効果はあると思います。また、生まれたばかりのゴキブリを退治するという手でも有効です。
ゴキブリのメス
ゴキブリのメスは自分が殺されそうになると産卵する場合があります。おそらく、ゴキブリは子孫を残すことに大変必死なのでしょう。
「子孫は意地でも残す。だから、卵だけでも...」 って感じで...
ゴキブリの身体能力
ゴキブリの足が非常に速いのは皆さんご存知でしょうが、実際どれくらい速いかはご存知でしょうか?
ゴキブリは時速5kmほどで、人間サイズにすると時速300kmほどだそうです。
時速300kmは新幹線やフェラーリ、ランボルギーニと同じくらいですね。
ちなみに、こんなに足の速いゴキブリですが前にしか進めないようで、後退はできません。
ゴキブリはなぜ殺されるのか
ゴキブリは見つけたら退治しようとしますよね。なぜ、退治するんでしょう?
気持ち悪いからも理由の一つかもしれませんが、それはゴキブリにとってはあまりにも理不尽です。確かに気持ち悪いかもしれませんが...
ゴキブリを退治しなければならない理由は大きく分けて二つあって、一つ目は衛生上の問題、二つ目はゴキブリが漏電させる可能性があるからです。
衛生上の問題
ゴキブリはサルモネラ菌、赤痢菌、チフス菌、大腸菌などの病原菌を伝播します。
それぞれの病原菌によって引き起こされる症状の例は以下の通りです。
こうして見てみると、ゴキブリはかなり危険な病原菌を運んでいるとわかります。ゴキブリが移動したところには上のような病原菌があるかもしれませんね。
また、ゴキブリの糞や死骸によって引き起こされるアレルギーもあります。
ゴキブリが漏電させる可能性
ゴキブリは暖かく暗い場所を好むので、家電製品の隙間に入ってしまうことがあります。そして、家電製品の隙間に入ったゴキブリが内部の電気系統に触れ、漏電を引き起こしたり、ショートさせたりする場合があります。最悪の場合は漏電が原因で火事になる可能性もあります。
最後に
我々日本人からするとゴキブリは害虫なので、屋内にいるイメージが強いですが、世界にいるゴキブリのほとんどは熱帯雨林などの森林の中で生息しています。また、ゴキブリは我々人間よりも遥かに前から地球に存在したので、ゴキブリ側からすると「後から生まれたくせに...」という感じかもしれません。
ただ、家に出てくるゴキブリは人間にとっては有害なので、見つけ次第、駆除したほうがいいでしょう。しかし、駆除するにしてもゴキブリは一応大昔から地球に存在する大先輩であることもお忘れなく。